いわゆる「アルファブロガー」の人たちのブログ読んでると、既存の科学の知見を無視していたり、誤解していたり、ということが最近ちょっと多くて気になります。
例えば梅田望夫は「水村美苗「日本語が亡びるとき」は、すべての日本人がいま読むべき本だと思う。 - My Life Between Silicon Valley and Japan」というエントリで、社会言語学の知見を全く無視、という暴挙をやらかしてます。また、dankogaiは「404 Blog Not Found:もはや心理物理学 - 書評 - 心の脳科学」というエントリで、「心理物理学」という100年以上の歴史を持つ学術用語を完全に誤用しています。
これで梅田やdankogaiが勝手に信頼を失うだけなら、それは自業自得なんで僕にとってはどうでもいいことです。ただ、梅田やdankogaiみたいに影響力が大きい人がこういうたわ言を書いてると、言語学なり心理物理学なりについて知識のない人が読んだときに「心理物理学というのは、こういう学問なのか」と勘違いされたりするのが怖いんですよね。
dankogaiの貢献にまったく触れずにPerlの多言語処理について論じても無意味だと思うし、何となく言語を処理してるように見えるだけの中途半端なPerlコードに勝手に "encode.pm" という名前を付けてばら撒いたりしたら無用な混乱を招くと思うんだけど、同じことを科学に対してやってもいい、と思うのは、相当な無神経だからなのか、相当なバカだからなのか、どちらかなのでしょう。
で、こういう人たちに社会言語学の知見や心理物理学の正確な概念を伝えることができないんだから、インターネットという「知の高速道路」も使い方知らない人には大して意味を持たないんだろうな。
個人的には心理物理学の周辺分野でずっと研究者やってたんで、dankogaiのエントリはタイトルだけ見た時点でかなりむかついた。
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